「アルプスの少女ハイジ」とインフレと新NISA

「インフレとは？」の問いに答えます

NISA制度変更によるご不明点や懸念点がございましたらぜひご相談ください！

ハイジのおじいさん（おんじ）は山小屋で作ったヤギのチーズを村のパン屋にもっていって、パンと交換しています。

ある日、久しぶりに山を下り、パン屋でチーズを出すと、パンの数がいつもより少ないんです。

おんじは「数が足りないじゃないか。」と文句を言います。パン屋の主人は「この前、おんじが来た後に小麦が値上がりしてね。このチーズの数なら、パンはこれだけなんだよ。」と説明しますが、おんじは、「わしを騙しおって！」と怒って帰ってしまいます。

おんじは長い間、アルムの山に籠って暮らしているので、小麦の値上りを知らなかったんですね。

「インフレ」というのは物の値段が上がってお金の価値が下がることを言います。

例えば、缶コーヒー。100円で買えた時代には千円札があれば１０本の缶コーヒーが買えました。１４０円に値上がりした今は７本しか買えません。

千円のお金の価値が下がったということですね。

資産運用のゴールは長期であればあるほど、「インフレ」を意識しないといけません。

2％のインフレがずっと続くと100円のモノは10年後には122円に、35年後には倍の200円になってしまいます。

インフレは直接モノの値段に現れない場合もあります。某ドーナツ屋さんのドーナツや、コンビニの肉まん・・昔より一回り小さくなったなぁと感じたことがありませんか？「太っちゃったから、ドーナツも小さく見えるわ。」と謙虚に自分を責めていたアナタ！そうではないのです。

パン屋の主人も、パンの数を減らさずにサイズを小さくしていたら、おんじに気付かれずに済んだかもしれませんね。

皆さんがお金を増やすときには、インフレに負けない金融商品を選んでいきましょう。

さて、ハイジのお友達、フランクフルトの大富豪のお嬢様はクララ。

今年大きく制度の内容が変わったのは「ニーサ（NISA）」。

新NISAで初めて投資のドアをくぐった、という方も多いのではないでしょうか？

2023年までの旧NISAに比べると、投資できる額が年間360万円と大きく増えました。

しかも、運用益はずっと非課税、いつでも引き出しが可能、引き出して空いた投資の枠は再利用が可能、と利用しない手はない魅力的な制度です。

ところが、旧つみたてNISAである「つみたて投資枠」と旧一般NISAである「成長投資枠」と2階建てになったことで、「２つの枠をどう使ったら良いの？？？」と迷われている方が多いようです。

「やってみたいけど、何から始めていいかわからない。」「NISA口座は作ったけど、そのまま放置してしまって、どこの金融機関で作ったかも覚えていない。」という方の相談が増えています。

まるで、フランクフルトの大都会で居場所を無くし途方にくれているハイジのようです。

「おじいさん・・・わたしアルプスの山に帰りたい・・・」

 

新NISAは、一人一口座しか持つことが出来ません（1年毎に金融機関を変える事は可能。）。

どこで口座を作ったかわからなくなってしまった方は、それを探すところからがスタートです。

私たちにご相談いただけましたら、広いお屋敷の中で迷っているハイジ（あなた）を連れ出し、アルプスの山（投資の山）に帰れるように列車に乗せて、おんじのところ（NISAスタート）までしっかりお連れいたします。

 

小さい頃からずっと車椅子生活だったクララも、ハイジ達との楽しい山の暮らしを通して、「自分の足で歩きたい」という気持ちが芽生えるようになりました。

でも思うように足は動きません。落ち込むクララにおじいさんは、優しく「必ず歩けるようになるのだから焦ることはない。」と諭し、クララの状態にあった練習プランを考えてあげるのです。

資産運用も焦っていろんな商品に飛びついたり、インターネットや雑誌の情報に惑わされるのではなく、収入、生活スタイル、夢、目標額、期間などに合わせて、ピッタリのプランを信頼できるアドバイザーと一緒に考えていきましょう。

頑張って資産運用の山を登った先に、素敵な景色が拡がっている未来を信じて。

株式会社Watrayコンサルティング　専務取締役

資格：AFP/証券外務員2種/DCプランナー2級
2009年　AIGエジソン生命保険株式会社
2016年　株式会社Watrayコンサルティング　専務取締役
2018年　一般社団法人日本未来設計研究所　代表理事

実績：AIGエジソン生命保険株式会社在籍時には、MDRTや社長杯など業界および社内表彰多数。

NISA、iDeCo、つみたて投資、企業型DCなどライフプランに軸にした金融商品全般のご相談をお請けしています。